chromic blog

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slackをきれいにしたい

はじめに

今まで私が参加してきたプロジェクトではslackを初めて使うという人が多く,そしてそのような場合,よくslackが雑然として見にくくなっていた.文句ばかり言っていてもしょうがないので私が普段持っている指針をここで纏めておこうと思ったのが今回の記事の発端である.

この記事の目的としては,私自身が一度自分の指針を文章化したかったこと,今後何らかのプロジェクトでメンバーにslackの使い方などを示す時に使えるようなものにしたいといった感じである.slackをある程度使ったことがあることを前提に話を進める.

一応,今回示すのは私なりの運用ルールであって公式のものではなく,また人によっては違う使い方の方が良いという人もいるであろうことをはじめに断っておく.加えて,slackを使用する上での基本的な概念(チャンネルやスレッドなど)はここで説明することはない.

 

チャンネルの分け方について

slackのチャンネルはデフォルトであるgeneral,randomの他に自分たちで追加していくという形式であるが,それらの使い方についてある程度の指標が必要であると思う.

general

generalへの投稿は基本的に,ロジェクト全体に関わることかつプロジェクトのメンバー全員に関係がある必要がある.加えて,長期的に重要性がある投稿であることが好ましい.

これらを守って運用することで,generalは全てのメンバーが必ず確認しなければいけないチャンネル,重要な情報を確認する時にまず確認すべきチャンネルとして機能することができる.

 

random

randomへの投稿は基本的に,重要性の低いこと,雑談等の雑多な内容となる.また,短期的に必要な会話などもここで行う場合がある.

randomを確認する時はそれほど気を張らずに流し読みする程度で良い.randomに重要な連絡を流されて気付かなかった時は流した当人が悪い.

 

その他のチャンネル

一部のメンバーにのみ関係があること,もしくは長期的に会話や連絡が発生しそうな内容がある時,チャンネルを新しく作成する必要がある.

内容の重要性が低くても新しくチャンネルを作ることに問題は無いが,あまりにチャンネルが増えすぎると使いづらさに繋がるので注意が必要である.使わなくなったチャンネルをこまめに消していくことも必要となる.

チャンネルが増えると,目的のチャンネルを探すのに時間がかかってしまう場合がある.この問題への対策として,全てのチャンネルの前にその重要性や内容に応じて番号を振るという方法がある.例えば,一番左の番号を重要性,次の番号を内容として,

00-general,01-チーム内連絡,10-random

というように番号を振るとする.これによって,チャンネル一覧におけるチャンネル名を任意の順番に並べることができ,チャンネルが探しやすくなる.

 

これまでのまとめ
  • generalに投稿するのはプロジェクト全体に関わる,かつメンバー全員に関係がある長期的に重要なこと
  • randomに投稿するのは重要性の低いことや雑談,短期的に必要な連絡など
  • 一部のメンバーに関わることや長期的に話す必要がある内容がある時,新しくチャンネルを作る
  • チャンネルの名前には整理用に番号を振ると良い

 

投稿について

さて,slackの投稿のやり方についても色々と注意しておきたいことがある.

文章はなるべく短めに

例えばいくつかの項目について連絡を受ける時,全て文章で伝えられるのと箇条書きでで伝えられるのでは圧倒的に後者が見やすい.それと同じように,slackを見やすくするためには,1つ1つの投稿をなるべく短くして全体的に整理することが重要である.

どうしても文章が長くなってしまう場合には,

投稿する内容について説明した短い文章を投稿→そのスレッドに詳細を投稿

といった方法を取ると良い.

 

写真やファイル,URLの投稿時は必ず説明を

時々何も言わずに写真やファイルだけ投稿する人がいるが,受け取り側としては通知から内容を把握できないという問題が発生する.

加えて,検索に引っかかりづらいことから後から見返せないということも問題である.

以上の理由から,直接会話している時にこれらが必要になって投稿するといった場合においても説明を加えて欲しい.

また,複数個写真やファイルを投稿する時は先程のようにスレッドに投稿しておくとチャンネルが必要以上に汚くならずに済む.

 

返信は絶対にスレッドに

なぜスレッド機能があるのにチャンネルで返信する人がいるのか......訳がわからない...LINE気分でslackを使っているのか...?

スレッドで返信しないと次のような問題が起きる.

  • 先程から言っている通り,チャンネルに無駄な投稿が増えて汚くなる
  • その話題に関係ない人にも無駄に通知が行って迷惑
  • 後から見返した時に話の繋がりを把握しづらい

スレッドで返信しない人はひたすらに反省してほしい.

重要なのは,1トピックにつき投稿1つを心懸けることである.

しかし,会話していてどうしてもチャンネルにも投稿したい時があると思う.そのような時は,スレッドで返信する時にチャンネルにも投稿できる機能があるので活用してほしい.

 

メンション機能は適切に

@channel,@everyoneなどのメンション機能をあまり多用しすぎると,通知を見なくなる人が現れて本当に重要な連絡が見逃される可能性がある.

逆に,@名前といった,個人に対するメンションは投稿の内容が明確になり,メンション通知も当人のみに行くので気軽に使って欲しい.

 

リアクションはこまめに

slackのリアクションは強いて言えば,例えば投稿が既読であることなど,返信するほどでも無いが相手に何かを伝えたい時に用いる.

リアクションをこまめにすることで投稿者としても不安がなくなって良い.

ただ,基本はリアクションは通知が行かないため,状況によっては「了解です」などの返信をすることも必要となってくる.

 

投稿のリンクを利用する

slackの投稿にはそれぞれにリンクがあり,例えば他の投稿で引用する時などにそのリンクを貼ることでポップアップさせることができる.

これは違うチャンネルの投稿でも可能であるため,チャンネル外のメンバーにも伝えたい内容が発生した時などにも共有に使える.

 

その他

太字,斜体,引用タグ等々,その他様々な機能があるので,これらを適切に利用することで見やすい投稿ができる.

 

これまでのまとめ
  • 文章は短く,整理して投稿する
  • どうしても文章が長くなる場合にはスレッドに詳細を書く
  • 写真やファイル,URLを貼る時には説明を
  • 複数個写真やファイルを貼る時はスレッドを活用する
  • 返信は絶対にスレッドに書く
  • 返信をチャンネルにも投稿したい時には,スレッドを使いつつチャンネルにも投稿できる機能を使う
  • 全体メンションは適切に
  • 個人メンションは気軽に
  • リアクションはこまめに,但し必ず相手に伝わってほしい時は返信を用いる
  • 他の投稿を引用する時はリンクを用いる
  • 太字など投稿が見やすくなる工夫をする

 

DMについて

私もよく使ってしまうが,DMはあまり使わない方が良い

slackにおける会話でなるべくDMを避けることで

  • プロジェクト全体における情報の共有が促進される
  • 三者が意見を出せる環境ができるので問題解決の糸口が見えることがある

等のメリットが得られる.

というか,DM多用する人がいるとそれだけで連絡が行き届かなくなってプロジェクトの運営が回りづらくなるので本当にやめてほしい(切実).

もちろん,他メンバーに聞かれたくない会話など,必要な時はDMは使うべきである.

 

おわりに

今回書いた内容をプロジェクトメンバー全員が守ってslackを運用していけば,きっとストレスフリーなslackができるはずである...きっと....

どうかこの記事を読んだ皆様もこの期に自分のslackの使い方を見返してみて欲しい.